MVアグスタF3RRは、スーパースポーツバイクとして多くの魅力を持っています。今回は、私がこのバイクを所有して感じた魅力や特徴、そして不具合の対処法についてご紹介します。
デザインとスペック
F3RRは、エイドリアン・モートンがデザインした、イタリアンバイクの美しさと機能性を兼ね備えた一台です。カーボンファイバー製のエアロパーツや大型ウインドスクリーンなど、細部にまでこだわりが感じられます。
このバイクには798ccの並列3気筒エンジンが搭載されており、147HPを発揮します。さらに、レーシングキットを装着すると155HPにまでパワーアップします。このエンジンは、街乗りからサーキットまで幅広いシーンでその性能を発揮します。
フィーリング
F3RRの3気筒エンジンは、独特のノイジーで乾いた音を奏でながら加速するフィーリングが特徴です。このエンジンには逆回転クランクが採用され、MotoGPの技術が投入されています。
街中やワインディング程度の速度域では、その違いをはっきりと感じることは難しいかもしれませんが、その独特のフィーリングは確かにあります。
ハンドリングと走行後のケア
F3RRは、軽量な車体と優れたハンドリング性能で、まるで自分の体の一部のように感じられます。特にコーナリング時の切れ味は抜群で、高速からタイトコーナーでも軽快に走行することができます。
走行後、エンジンの熱気でカウルが変形することがあります。これを防ぐために、冷却ファンなどを使ってケアするのがおすすめです。
リアブレーキのアップデートで安心を実現
初期モデルのF3RRを所有している方々の中には、リアブレーキの効きに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。ブレーキマスターとフルードタンクがエンジンの近くに設置されているため、熱の影響でブレーキの効きが悪くなることがありました。この問題は、多くのF3オーナーを悩ませていると思います。
最新モデルのブレーキシステムにアップデートすることで、この問題を少しだけ解消することができます。新しいシステムでは、フルードタンクの位置が変更され、エアーの混入を防ぐ設計になっています。その結果、ブレーキの効きが安定し、より安全で快適なライディングを楽しむことができるようになりました。
KTMとのパートナーシップ
MVアグスタは、近年の経営不振を乗り越えるために、ロシア系資本から脱却し、オーストリアのKTMとの業務提携を発表しました。これにより、安定した部品供給が得られるようになり、修理やアフターケアなどの面でオーナーの不安が軽減されました。
これからF3RRの購入を検討している方や、すでにオーナーの方にとって、このバイクは信頼できる選択肢です。ぜひ、F3RRの魅力を存分に楽しんでください。