今回は、MA-030EVO2のAWDならではの強い加速感と、減速時に一気に失速する挙動が重なり、コーナーリング中の姿勢変化が大きく安定しにくかったため、Lサイズ用のオリジナルパーツを自作してDWSを取り付けてみました。ここまでは狙い通りで、リアの接地感も増して良い方向に進んでいるように感じました。しかし実際に走行させてみると、確かにリアの挙動はかなり改善したものの、依然としてコーナーリング中の安定感が不足しており、思ったようにラインをトレースできませんでした。原因を探っていく中で、DWSのリアハブに生じるわずかなガタつきが影響しているのではと考え、マルチリンクアッパーロッドを導入して対策してみることにしました。
DWS用マルチリンクアッパーロッド(MDW110B)
DWSを組む際、サスペンションの動きをできるだけスムーズにするため、アーム類のシャフト穴をリーマで軽く調整していました。しかしその副作用として、どうしてもリアハブのガタが大きくなりがちです。そこでマルチリンクアッパーロッドを使うことで、ガタつきを抑えつつ、ボールスタッドの高さやロッド長を調整して特性を細かく作り込める点に期待しました。
取付けと動作チェック
アッパーロッドを組み立てて車体に取り付けてみると、タイロッドは正ねじと逆ねじのターンバックル仕様で、非常に小さなパーツながら精度が高く、ロッドエンドとボールスタッドは無加工でもスムーズに動作します。サスペンションを上下させてみると、リアハブのガタつきは見事に収まり、狙い通りの効果が得られました。触っているだけでも「これは効きそうだな」と感じられる仕上がりです。
走行しながらのセッティング
自宅のミニッツコースで走行させながら、ボールスタッドの高さやロッド長を細かく調整してみました。結果として、ボールスタッドは水平、ロッドの長さはアッパーアームがダンパーステーと並行になる位置が最もリアグリップが安定しているように感じました。しかし、大きな姿勢変化に対する根本的な改善には至らず、まだ挙動の荒さが残る状態でした。
自宅コースの路面グリップが低いだけかもしれないと思い、東名高速道路豊川インター近くの「DAYS」さんのミニッツコースでも試走してみました。コース幅が広く走らせやすいレイアウトで、当日は利用者が私一人だったため路面グリップは上げられませんでしたが、それでも結果は自宅と同様で、劇的な改善にはつながっていないことを確認しました。
次回は駆動系の見直しへ
今回はサスペンション周りを中心に調整を進めてきましたが、ここまでの結果を見ると、駆動系の見直しが必要だと感じています。駆動抵抗を減らす加工や、ボールデフ・フロントワンウェイの導入を検討し、より気持ちよくコーナーリングできるマシンに仕上げていきたいと思います。



